クルーズと聞いて、決められた夕食時間、フォーマルナイト、ビュッフェ、子ども向けプールを思い浮かべる人も多いでしょう。ヴァージン・ボヤージュ(Virgin Voyages)は、そうした従来のクルーズ像を大きく変えた、18歳以上限定のクルーズブランドです。
船内には20を超える飲食店があり、多くのレストランを追加料金なしで利用できます。基本のWi-Fi、ソフトドリンク、グループフィットネス、エンターテインメントも料金に含まれ、フォーマルナイトや固定された夕食時間はありません。
一方、「すべて込み」の完全なオールインクルーシブではありません。アルコール、スペシャリティコーヒー、寄港地観光、スパ、サービス料などは別に考える必要があります。料金プランによってWi-Fiの性能、レストラン予約開始日、変更・取消条件も異なります。
この記事では、ヴァージン・ボヤージュの客船4隻、料金に含まれるもの、食事、ドリンク、客室、服装、航路、日本からの予約方法まで詳しく解説します。
ヴァージン・ボヤージュとは
ヴァージン・ボヤージュは、ヴァージン・グループ創業者のリチャード・ブランソンが立ち上げたクルーズブランドです。最初の客船Scarlet Ladyが2021年に営業運航を始め、現在は同型を基本とする「Lady Ships」4隻を運航しています。
ブランドが掲げるのは、ヨットや都会のブティックホテルを思わせる現代的な船旅です。乗客をGuestsではなくSailors、旅行会社担当者をFirst Matesと呼ぶなど、言葉遣いにも独自性があります。
| 項目 | 概要 |
|---|---|
| 英語名 | Virgin Voyages |
| 運航開始 | 2021年 |
| 現役客船 | 4隻 |
| 乗船年齢 | 18歳以上限定 |
| 船の規模 | 約11万総トン、乗客約2,700名規模 |
| 船内の主な言語 | 英語 |
| 船内通貨 | 米ドル |
| 主な特徴 | 大人専用、20以上の飲食店、自由な服装、夜型エンターテインメント |
最大の特徴は18歳以上限定
ヴァージン・ボヤージュは、すべての航海で乗船者を18歳以上に限定しています。大人専用エリアを一部に設ける船ではなく、客室、レストラン、プール、ショーを含む船全体が大人向けです。
キッズクラブ、子ども用ウォータースライダー、キャラクターショーがないため、船内はカップルだけでなく、友人同士、親子、ひとり旅、大人になった家族で過ごしやすい環境です。
ただし「静かな高級船」という意味ではありません。DJ、クラブ、参加型ショー、プールパーティーなど、時間帯によってはかなり活気があります。子どもがいない落ち着きと、大人のフェスティバルのような熱気を両方持つ船です。
ヴァージンらしいRebellious Luxe
ヴァージン・ボヤージュは、自社のスタイルをRebellious Luxeと表現します。格式や伝統に従うラグジュアリーではなく、自由な服装、遊び心のあるデザイン、音楽、ウェルネス、美食を組み合わせた現代的な上質さです。
船内には巨大な吹き抜けや金色の装飾を前面に出す空間より、バー、テラス、レストラン、クラブなど、小さく雰囲気の異なる会場が点在しています。大劇場で同じショーを見るだけでなく、自分で夜の過ごし方を組み立てるタイプです。
ヴァージン・ボヤージュは高級クルーズ?
料金に多数のレストラン、Wi-Fi、フィットネス、基本飲料が含まれ、船内デザインと食事に力を入れているため、プレミアムクルーズとして比較されます。一方、標準客室の広さ、バトラーサービス、すべての酒類・観光を含む料金体系は、一般的なラグジュアリー船とは異なります。
| 比較項目 | ヴァージン・ボヤージュの特徴 |
|---|---|
| 雰囲気 | 現代的、カジュアル、音楽とナイトライフを重視 |
| 年齢 | 全航海18歳以上 |
| 食事 | 20以上の飲食店、多くが料金込み、固定のメインダイニングなし |
| 服装 | フォーマルナイトなし、自由なスタイル |
| 船の規模 | 約2,700名の中型船 |
| 料金 | 含まれる項目は多いが、酒類・観光・スパ・サービス料は別 |
現役客船4隻
4隻は基本設計、主要施設、客室カテゴリーがよく似ています。船だけで大きく体験が変わるブランドではありませんが、配船地域、改装、新しいレストラン、ショーには違いがあります。
| 客船 | 運航開始 | 主な特徴 | 選ぶポイント |
|---|---|---|---|
| Scarlet Lady | 2021年 | ブランド最初の船、改装で新しい飲食・スイートを追加 | カリブ海や地中海の日程を比較 |
| Valiant Lady | 2022年 | Scarletの姉妹船、欧州とカリブ海に幅広く配船 | 地中海・北欧・サンフアン発など |
| Resilient Lady | 2023年 | 地中海とカリブ海を中心に多彩な航路 | 寄港地と夜間停泊を重視 |
| Brilliant Lady | 2025年 | 4隻目、パナマ運河・米西海岸・アラスカへ展開 | 北米の新しい発着地と長めの日程 |
客船の大きさと共通スペック
Lady Shipsは約11万総トン、全長約278メートル、乗客約2,700名、乗組員約1,150名の中型船です。公式船隊情報では、1,404室の客室・スイートを備え、多くのベランダ客室に赤いハンモックがあります。
世界最大級の客船よりコンパクトですが、小型探検船ほど小さくはありません。レストラン、クラブ、劇場、プール、スパ、ジムを十分に備えながら、数千人規模の巨大ファミリー船より移動距離を抑えた設計です。
Scarlet Lady|ブランドの原点
Scarlet Ladyはヴァージン・ボヤージュ最初の客船です。The Wake、Gunbae、Pink Agave、Extra Virgin、The Test Kitchenなど、現在のブランドを代表する食体験と、Scarlet Nightを確立しました。
運航開始後もスイート、バー、カバナ、カジノ、スパなどを更新しています。レストランは改装によりLucky Lotus by Razzle Dazzleなどへ変わるため、古い船内案内だけで判断せず、予約する出発日の施設を確認しましょう。
Valiant Lady|欧州とカリブ海を楽しむ
Valiant Ladyは2隻目のLady Shipです。船内の基本構成はScarlet Ladyに近く、バルセロナ、アテネ、ポーツマス、サンフアンなどを結ぶ航海の候補になります。
新しい食体験としてAriya by Razzle Dazzleが導入されるなど、姉妹船でもレストラン構成は完全に同一ではありません。食事を重視する場合は、船名と出発日の両方で営業店舗を確認します。
Resilient Lady|地中海とカリブ海
Resilient Ladyは3隻目の客船です。ギリシャ、アドリア海、西地中海、カリブ海など、夜まで楽しみたい港と相性のよい日程が設定されます。
基本の客室、レストラン、The Manor、Red Room、Athletic Clubなどは姉妹船と共通します。船内差より、イビサやミコノスなどの夜間・宿泊停泊、終日航海日の数、航空便を優先して選ぶとよいでしょう。
Brilliant Lady|アラスカにも進出する4隻目
Brilliant Ladyは4隻目の客船で、2025年に営業運航を開始しました。ニューヨーク、マイアミ、ロサンゼルス、シアトルなど北米各地へ展開し、パナマ運河やアラスカ航路にも対応します。
Rojo by Razzle Dazzleをはじめとする新しい飲食体験や独自のショーが加わっています。地中海とカリブ海だけでなく、アラスカ、メキシカン・リビエラ、パナマ運河を大人専用船で旅したい人に注目される船です。
4隻のどれを選ぶべき?
4隻は姉妹船のため、まず航路、出発港、旅行日数で絞り、その後にレストラン、ショー、改装状況を比較する方法が合理的です。
| 希望 | 選び方 |
|---|---|
| 初めて乗る | 航空便と日程が合う船を優先。基本体験は4隻で共通 |
| アラスカ・米西海岸 | Brilliant Ladyの配船を確認 |
| 地中海 | バルセロナ・アテネ・ローマ発の日程から選ぶ |
| カリブ海 | マイアミ・サンフアン発とBimini寄港を比較 |
| 新しい飲食店 | 改装後の店舗名とメニューを確認 |
| 静かな客室 | 船名より上下左右のデッキ配置を確認 |
主な航路
| 地域 | 主な発着地 | 旅の特徴 |
|---|---|---|
| カリブ海・バハマ | マイアミ、サンフアン | 短期から1週間、BiminiのBeach Club |
| 地中海 | バルセロナ、アテネ、ローマ近郊 | イビサ、ミコノスなどの夜間・宿泊停泊 |
| 北欧・英国 | ポーツマスなど | 都市、フィヨルド、バルト海方面 |
| 北米 | ニューヨーク、ロサンゼルス、シアトル | ニューイングランド、メキシコ、アラスカ |
| 大西洋横断 | 欧州と北米 | 終日航海日が多く、船内生活を満喫 |
| パナマ運河 | 米東海岸と西海岸 | 長めの日程で北米を横断 |
カリブ海とThe Beach Club at Bimini
カリブ海航路では、バハマ・ビミニ島のThe Beach Club at Biminiへ寄港する日程があります。プール、ビーチ、DJ、食事を組み合わせたヴァージン独自のリゾート体験です。
基本の入場と指定の食事は航海に含まれますが、アルコール、有料ドリンク、カバナ、アクティビティなどは別料金になる場合があります。悪天候や港湾事情で寄港できない可能性も考えておきましょう。
地中海は夜間停泊が魅力
ヴァージン・ボヤージュは、寄港地を夜まで楽しむ旅程を重視しています。イビサ、ミコノス、イスタンブールなどで遅い出港や宿泊停泊が設定されれば、夕食、バー、ナイトライフまで体験できます。
船内のScarlet Nightと寄港地の夜が重なる場合もあるため、乗船後にイベント日程を確認し、どちらを優先するか決めましょう。港から市街地までの距離と最終乗船時刻も重要です。
アラスカを大人専用船で巡る
Brilliant Ladyの登場により、アラスカも主要な選択肢に加わりました。シアトル発着を中心に、氷河、フィヨルド、アラスカ南東部の港、カナダの港を巡ります。
ヴァージンらしい食事と夜の体験は維持されますが、地中海やカリブ海より防寒、雨具、双眼鏡が重要です。屋外プール中心の旅行を想定せず、展望場所、寄港地観光、天候を含めて選びましょう。
日本発着クルーズはある?
ヴァージン・ボヤージュは、日本を年間の主要発着地とするクルーズ会社ではありません。日本在住者は、北米、カリブ海、地中海、英国などの海外発着航路へ航空機で参加するのが基本です。
配船地域は拡大しているため、将来の日本・アジア航路は公式日程で確認してください。現時点で日本発着を優先するなら、プリンセス・クルーズ、MSCクルーズ、キュナード、アザマラなども比較対象になります。
日本から参加しやすい航路
日本からは、直行便や乗継便を確保しやすいバルセロナ、アテネ、ローマ、マイアミ、ロサンゼル、シアトルなどが候補です。航空運賃だけでなく、空港から港までの移動、前泊ホテル、時差を比較します。
米国発着はESTAなど米国の入国・通過条件が必要です。欧州発着も国籍、乗継国、滞在日数で条件が変わります。海外発着では、少なくとも乗船前日までに出発都市へ到着する日程が安心です。
クルーズ料金に含まれるもの
ヴァージン・ボヤージュは、一般的な大型船で別料金になりやすい項目を多く基本料金に含めています。
| 項目 | 基本料金 | 補足 |
|---|---|---|
| 客室 | 含まれる | 選んだカテゴリーの宿泊 |
| 20以上の飲食店 | 多くが含まれる | 一部の特別料理、イベント、配送などは別料金の場合 |
| 基本飲料 | 含まれる | 水、炭酸水、ソーダ、ティーバッグ、ドリップコーヒーなど |
| Wi-Fi | 含まれる | 料金プランで速度・端末数が異なる |
| グループフィットネス | 含まれる | 対象クラス。個別指導などは別 |
| エンターテインメント | 含まれる | 基本のショー、ライブ、イベント |
| サービス料 | 別項目 | 事前払いまたは船内会計 |
別料金になるもの
| 別料金の例 | 確認ポイント |
|---|---|
| アルコール | Bar Tab、Premium料金の特典、船内価格を比較 |
| スペシャリティコーヒー・一部ジュース | 基本飲料との区分を確認 |
| サービス料 | 事前払いと船内払いで金額・条件が異なる |
| 寄港地観光 | Shore Thingsまたは個人手配 |
| スパ・美容・タトゥー | 施術、Thermal Suite、商品など |
| 一部の特別食体験 | プレミアム食材、ペアリング、イベントを確認 |
| ShipEats | 配送または注文内容で料金が発生する場合 |
| 買い物・カジノ | 個人利用分 |
VoyageFair Choices|料金プランの違い
Sea Terrace以下の一般客室では、価格と柔軟性の異なるVoyageFair Choicesを選びます。最安値だけでなく、Wi-Fi、レストラン予約開始日、日程・氏名変更、取消条件を比較する必要があります。
| 料金タイプ | 主な特徴 | 向いている人 |
|---|---|---|
| Lock It In | 割安だが客室位置未確定の場合があり、原則返金・変更不可 | 予定が確定し、条件を理解できる人 |
| Base | 返金・氏名・日付変更不可、Basic Wi-Fi、食事予約は出航15日前 | 価格を優先し予定が変わらない人 |
| Essential | Classic Wi-Fi、食事予約は45日前、一定の変更柔軟性 | 価格と安心のバランスを求める人 |
| Premium | Premium Wi-Fi、2端末、Bar Tab、食事予約は60日前、柔軟性が高い | 通信・飲料・予約時間を重視する人 |
料金条件は販売国、客室、出発日、キャンペーンで変わります。予約画面の名称が同じでも、返金、Future Voyage Credit、氏名変更の期限を契約条件で確認してください。
チップは料金に含まれる?
古い記事では「チップ込み」と紹介されることがありますが、現在はサービス料をクルーズ料金とは別の項目として扱う方式です。公式案内では、事前払いは1名1泊20米ドル、船内払いは1名1日22米ドルです。
事前払いは割安ですが返金不可です。船内払いは会計へ自動加算され、下船前にSailor Servicesで相談できます。一度サービス料を支払えば、飲料、レストラン、スパの会計ごとに追加チップを求められる仕組みではありません。
金額と制度は変更される可能性があります。予約時の見積書で、サービス料が総額に入っているかを必ず確認しましょう。
食事|メインダイニングを置かない仕組み
ヴァージン・ボヤージュには、全員が同じ大食堂へ行く従来型メインダイニングがありません。異なる料理と雰囲気を持つレストランへ、街の外食のように予約して出かけます。
決められた前半・後半の夕食時間や、毎晩同じテーブルに座る仕組みもありません。好きな時間帯と店を選べる反面、人気時間は早く埋まるため、料金プランに応じた予約開始日に動くことが重要です。
代表的なレストラン
| レストラン | 料理・体験 | 特徴 |
|---|---|---|
| The Wake | ステーキ・シーフード | 落ち着いた雰囲気でブランチにも人気 |
| Gunbae | 韓国料理・焼肉 | 相席と乾杯ゲームを楽しむ参加型 |
| Pink Agave | 現代的なメキシコ料理 | 小皿を組み合わせて楽しむ |
| Extra Virgin | イタリア料理 | パスタ、前菜、ワイン |
| The Test Kitchen | 実験的なコース料理 | 食材をテーマにした体験型メニュー |
| Razzle Dazzle系 | 船・改装で異なる現代料理 | Lucky Lotus、Ariya、Rojoなどへ展開 |
レストラン名やメニューは船と改装時期で変わります。特定の店を目的に予約する場合は、その船の最新Diningページを確認してください。
The Galley|従来型ビュッフェとの違い
The Galleyは、複数のカウンターが集まるフードホールです。客が大皿から料理を取る従来型ビュッフェより、注文して作ってもらう料理や小分けされた品を中心にしています。
朝食、サンドイッチ、タコス、麺、デザートなどを気軽に選べ、レストラン予約がない時間にも便利です。「ビュッフェが一切ない」という説明は、自由に選べるカジュアル会場がないという意味ではありません。
カジュアルフードと深夜の食事
The Pizza Place、The Dock、The Dock House、The Social Club Diner、Sun Club Caféなど、予約なしで使いやすい会場もあります。アイスクリームや軽食を含め、朝から深夜まで何かを食べられる選択肢があります。
営業時間は日ごとに異なります。夜遅くまでイベントへ参加する日は、アプリのDaily Lineupで営業中の会場を確認しましょう。
レストラン予約はいつから?
予約開始日は料金プランで異なります。一般客室ではLock It In・Baseが出航15日前、Essentialが45日前、Premiumが60日前、RockStar・Mega RockStarは120日前が目安です。
Virgin Voyages AppまたはMy Accountで予約します。希望時間が満席でも、キャンセルや乗船後の追加枠が出る場合があります。毎晩を同じ店で固定せず、早い時間と遅い時間も含めて候補を持つと予約しやすくなります。
アレルギー・ベジタリアン・食事制限
各レストランでは、ベジタリアン、ヴィーガン、アレルギーなどに配慮した選択肢があります。ただし同じ厨房を使用するため、完全な混入防止を保証できない場合があります。
重いアレルギー、宗教上の制限、医療食は予約前に申告し、乗船後も各会場で確認してください。英語で食材名、避けるべき調味料、緊急時対応を書いたカードを用意すると安心です。
基本飲料に含まれるもの
静水・炭酸水、ソーダ、ティーバッグ、ドリップコーヒー、非コールドプレスのジュースなどは基本料金に含まれます。水やソーダのために全員がドリンクパッケージを買う必要はありません。
エスプレッソ系のスペシャリティコーヒー、コールドプレスジュース、エナジードリンク、酒類などは有料です。会場ごとに対象が異なる場合はメニュー価格を確認しましょう。
Bar Tab|飲み放題ではなく飲料クレジット
Bar Tabは、アルコールや有料ノンアルコール飲料へ使う事前購入型の飲料クレジットです。一般的な「一人1日定額の飲み放題」とは異なり、購入額から注文ごとに差し引かれます。
同室者全員が買う必要はなく、友人の飲み物にも使えます。事前購入でボーナスクレジットが付くキャンペーンがありますが、使い切れなかった残額は通常返金されません。Premium料金に含まれるBar Tabの額も予約条件で確認してください。
客室タイプ
| カテゴリー | 特徴 | 向いている人 |
|---|---|---|
| Insider | 窓なし、Soloやグループ向けの種類もある | 価格を抑え、船内施設を中心に過ごす |
| Sea View | 丸窓・窓付き | 外の景色は欲しいがベランダ不要 |
| Sea Terrace | ベランダ、多くの客室に赤いハンモック | 初乗船、海を眺めて過ごしたい |
| RockStar Quarters | 広いスイート、専用特典 | 優先予約と上質な客室を重視 |
| Mega RockStar Quarters | 大型スイート、より多くの飲料・サービス特典 | 船内体験を最上位で楽しみたい |
Insider|価格重視の内側客室
Insiderは窓のない内側客室です。通常の2名向けだけでなく、ひとり旅向けSolo Insider、複数名向けSocial Insiderなどがあります。
昼夜の感覚をつかみにくい一方、暗く静かな環境で眠りやすく、日中を寄港地や船内で過ごす人には合理的です。クラブや劇場の上下、スタッフ用通路の近くを避けるため、デッキプランを確認してください。
Sea View|窓付き客室
Sea Viewは海を望む窓付き客室です。ベランダへ出る必要はないものの、朝の明るさや寄港地の景色を確認したい人に向きます。Solo Sea Viewもあり、ひとり旅の選択肢になります。
窓の位置、救命艇などによる視界、客室面積は細かなカテゴリーで異なります。名称だけでなく平面図と写真を確認しましょう。
Sea Terrace|赤いハンモックが象徴
Sea Terraceは、ヴァージンを象徴するベランダ客室です。多くの客室に手編みの赤いハンモックがあり、海を眺めながら休めます。中央部のCentral Sea Terrace、広めのXL Sea Terrace、視界制限タイプなどがあります。
最も無難なのは船体中央の客室です。揺れ、エレベーターまでの距離、プールやクラブの騒音、救命艇による視界を比較してください。
スマート客室とSeabed
一般客室にはタブレットがあり、照明、カーテン、空調、テレビなどを操作できます。照明シーンを変え、昼と夜で客室の雰囲気を調整できる点が特徴です。
一部の客室ではベッドを昼間のラウンジ型に変えるSeabedを採用しています。常にソファへ変える必要はなく、通常のベッド状態を希望する場合は客室係へ伝えればよいでしょう。
RockStar Quarters|スイート特典
RockStar Quartersは、一般客室より広いスイートと専用特典を組み合わせたカテゴリーです。Richard’s Rooftopへのアクセス、優先乗船、早期のダイニング予約、RockStar Agent、客室内バーなどが代表的です。
スイート名称により広さ、ベランダ、音響設備、バスルームが大きく異なります。単に「RockStarなら同じ」と考えず、Seriously Suite、Cheeky Corner Suiteなど各間取りを比較してください。
Mega RockStar Quarters|最上位カテゴリー
Mega RockStar Quartersは、より大型のスイートと充実したサービスを提供します。専任に近いサポート、毎日のBar Tab、優先手配などが含まれますが、具体的な対象と上限は客室・出発日で確認が必要です。
価格差が大きいため、客室面積だけでなく、飲料、Wi-Fi、送迎、予約優先など実際に使う特典を金額換算して比較しましょう。
ひとり旅にも向いている?
Solo InsiderやSolo Sea Viewがあり、ひとり旅でも一般の2名用客室以外を選べます。相席になりやすいGunbae、交流イベント、グループフィットネスなど、人と知り合う機会もあります。
一方、クルーズ料金は「1室」表示と「1名」表示が混在し、ひとり利用追加料金も変動します。検索結果の最安値だけでなく、税・サービス料を含む最終総額を確認してください。
エンターテインメント
伝統的な歌とダンスのレビューショーだけでなく、サーカス、ダンス、コメディ、ドラァグ、参加型イベントを組み合わせています。会場のRed Roomは演目に応じて客席配置が変わり、The Manorはクラブやショーに使われます。
演目は船ごとに異なり、入れ替わります。内容に成人向け表現、大きな音、点滅、観客参加を含む場合があるため、アプリの説明を確認してください。
Scarlet Night|赤をまとって楽しむ夜
Scarlet Nightは、船内各所で音楽、パフォーマンス、参加型イベントが同時進行する代表的な夜です。一般的な一つのステージショーではなく、船全体を歩いて体験します。
赤い服は必須ではありませんが、赤いシャツ、ワンピース、アクセサリーを用意すると雰囲気に入りやすくなります。プール周辺で水に濡れる展開もあるため、貴重品と靴に注意しましょう。
パジャマパーティーとナイトライフ
出航後の夜には、パジャマをテーマにしたパーティーが開かれることがあります。華やかなパジャマ、ルームウェア、自由な衣装で参加できますが、もちろん見学だけでも構いません。
The Manor、DJイベント、ライブ音楽は深夜まで続く場合があります。静かに眠りたい人は、クラブやプールデッキの直下・直上を避けて客室を選びましょう。
服装・ドレスコード
フォーマルナイトはなく、タキシードやイブニングドレスは不要です。公式方針は、レストランでは水着だけを避け、船内では靴を履き、他の乗客へ配慮しながら自分のスタイルを楽しむというものです。
| 場面 | 服装の目安 |
|---|---|
| 日中 | Tシャツ、ショートパンツ、ワンピースなど |
| レストラン | スマートカジュアルも普段着も可。水着のみは避ける |
| Scarlet Night | 赤い服や小物があると楽しみやすい |
| パジャマパーティー | 好みのルームウェア。参加は任意 |
| 寄港地 | 宗教施設の肌の露出、石畳、気候に配慮 |
プールとAthletic Club
屋外プール、ジャグジー、デイベッド、ランニングトラック、運動器具、バスケットボールコートなどがあります。大型ウォータースライダーはなく、日光浴、音楽、交流、ワークアウトを中心とした大人向けの構成です。
プールは船の乗客数に対して大きくないため、晴天の終日航海日は混雑することがあります。朝、寄港中、夕方など時間をずらすと利用しやすくなります。
フィットネスとウェルネス
ヨガ、サイクリング、HIITなど対象のグループフィットネスクラスが料金に含まれます。ジムだけでなく屋外のトレーニング設備もあり、旅行中も運動を続けやすい船です。
人気クラスは定員があります。アプリでスケジュールを確認し、早めに予約または会場へ向かいましょう。パーソナルトレーニングや一部の特別プログラムは有料です。
Redemption SpaとSquid Ink
Redemption Spaではマッサージ、美容、Thermal Suiteなどを提供します。温浴施設は終日航海日と寄港日で料金が異なる場合があり、混雑時間も変わります。
船内にはタトゥースタジオSquid Inkもあります。施術は有料で、予約、健康条件、デザイン、寄港地での日焼けや水泳との間隔を考える必要があります。
Wi-Fi|料金プランで性能が違う
すべての料金タイプに何らかのWi-Fiが含まれますが、速度、用途、端末数が同じではありません。BaseのBasicはメッセージや軽い閲覧向け、EssentialのClassicは音声通話などへ対応し、Premiumは2端末で動画・ストリーミングを想定します。
衛星通信は海域、天候、同時利用者で変動します。重要なオンライン会議や大容量送信を確実に行えるとは限りません。携帯電話は機内モードにし、海上ローミングの高額請求を防ぎましょう。
Virgin Voyages Appは重要
アプリでは、オンラインチェックイン、食事予約、イベント確認、船内会計、チャット、Shore Things、Bar Tabなどを管理します。乗船後の体験がアプリ中心なので、日本出発前にインストールとログインを済ませましょう。
船内Wi-Fiへ接続しても動かない場合は、アプリの再起動やSailor Servicesへの相談が必要です。古い端末、空き容量不足、通知オフにも注意してください。
The Band|客室キーと支払い
The Bandは、客室の解錠と船内支払いに使うウェアラブルです。乗船ターミナルで受け取り、クレジットカードと船内会計を連携します。
紛失時はSailor Servicesへ連絡します。通常のキーカードも用意されますが、アプリとThe Bandを使う前提のサービスが多いため、基本操作を理解しておくと快適です。
船内通貨と支払い
船内通貨は米ドルです。The Bandを使った購入は船内口座へ記録され、登録カードで最終精算します。公式案内では、乗船時に登録カードへ250米ドルの利用枠確保が行われます。
日本発行カードは海外利用、本人認証、利用限度額、外貨手数料を確認してください。カード障害や不正検知に備え、異なる国際ブランドの予備カードを持つと安心です。
飲酒年齢
国際水域では原則18歳、米国では21歳、各寄港地では現地法に従います。アラスカ航路では、船内方針として酒類の購入・飲酒を21歳以上に制限しています。
18歳ならすべての航路で酒を飲めるわけではありません。年齢確認のため、パスポートなど指定書類を求められる場合があります。
寄港地観光Shore Things
ヴァージン・ボヤージュの寄港地観光はShore Thingsと呼ばれます。アプリ、My Account、旅行会社などから予約でき、通常は別料金です。
一般客室は出航120日前、RockStarは135日前から予約できる案内があります。遠方観光は船会社ツアー、港の近くは個人観光など、最終乗船時刻と交通事情で使い分けましょう。
パスポート・ビザ・旅行保険
必要な旅券残存期間、ビザ、電子渡航認証は、国籍、発着地、寄港国、航空機の乗継地で変わります。下船しない港でも入国条件の対象になる場合があります。
米国発着・寄港ではESTAまたは査証、カナダへの空路入国ではeTAなどが関係します。必ず外務省、各国政府、航空会社、船会社の情報を照合してください。
旅行保険は海外治療、緊急搬送、旅行中断、航空便遅延、クルーズ乗り遅れを補償するか確認します。飲酒、アクティビティ、既往症の免責条件にも注意が必要です。
妊娠中・医療・アクセシビリティ
妊娠週数の上限、医師の証明、医療機器、酸素、車いす、特別な介助は予約前に確認してください。船内医務室は応急対応を目的とし、陸上の総合病院と同じ設備ではありません。
アクセシブル客室は数に限りがあります。電動スクーター、テンダーボートでの上陸、移乗、個人的介助が必要な場合は、予約前にSpecial Servicesへ相談しましょう。
ヴァージン・ボヤージュのメリット
| メリット | 詳しい理由 |
|---|---|
| 18歳以上限定 | 船全体が大人向けで、キッズ施設の混雑がない |
| 食事の選択肢 | 20以上の飲食店、多くが料金込み |
| 自由な服装 | フォーマルナイトと固定夕食時間がない |
| Wi-Fi込み | すべての料金タイプに通信手段がある |
| フィットネス込み | 対象のグループクラスを追加料金なしで利用 |
| 独自の夜 | Scarlet Night、クラブ、参加型ショー |
| 基本飲料込み | 水、ソーダ、ドリップコーヒーなどを含む |
予約前に知っておきたいデメリット
| 注意点 | 対策 |
|---|---|
| 日本語対応が限定的 | 重要事項と食事制限を英語で準備 |
| 日本発着が基本ではない | 航空券、前後泊、空港から港まで含める |
| 夜はにぎやか | クラブ・プールから離れた客室を選ぶ |
| プールが小さめ | 混雑時間を避け、寄港中にも利用 |
| サービス料は別 | 事前払いを含む総額で比較 |
| アプリ依存 | 出発前に端末、ログイン、通知を確認 |
| 人気レストランが埋まる | 料金プラン別の予約開始日に予約 |
向いている人
- 子どものいない船で大人だけの休日を過ごしたい人
- フォーマルナイトや固定夕食時間を避けたい人
- 食事、音楽、バー、現代的なデザインを重視する人
- カップル、友人同士、ひとり旅で交流も楽しみたい人
- Wi-Fiとフィットネス込みの料金を好む人
- 夜間・宿泊停泊で寄港地の夜まで楽しみたい人
合わない可能性がある人
子どもや18歳未満の家族と旅行したい人は乗船できません。ウォータースライダー、大型アトラクション、キャラクター、伝統的な船長晩餐会を期待する人にも、他社の方が合います。
また、静かな読書と講演を中心にした船、完全なオールインクルーシブ、常時日本語サービスを求める場合は、他のプレミアム・ラグジュアリー船と比較してください。
他のクルーズ会社との違い
| 船会社 | 主な特徴 | ヴァージンとの違い |
|---|---|---|
| Virgin Voyages | 18歳以上、食・音楽・自由な服装 | 子どもを完全に対象外とする現代型クルーズ |
| Celebrity Cruises | 現代的な大型プレミアム船 | 家族も乗船でき、伝統的な船内要素も残る |
| Norwegian Cruise Line | 自由な食事時間と大型娯楽 | ファミリー向け施設と客船規模の選択が多い |
| Royal Caribbean | 大型アトラクションと多世代旅行 | 子ども・家族向け設備が圧倒的に多い |
| Azamara | 約700名の小型船、寄港地重視 | より静かで小規模、夜遊びより寄港地への没入 |
| Viking Ocean | 大人向け、全室ベランダ、文化・講演 | より落ち着き、ヴァージンは音楽と社交を重視 |
日本から予約する方法
日本在住者は、ヴァージン・ボヤージュを扱うクルーズ専門旅行会社、海外の正規旅行会社、公式サイトから予約できます。日本語サポート、販売通貨、航空券、変更・取消の窓口が異なります。
| 予約方法 | メリット | 注意点 |
|---|---|---|
| 日本の旅行会社 | 日本語で航空券、前後泊、渡航条件を相談 | 取扱航海や料金タイプが限られる場合 |
| 海外旅行会社 | 特典や価格を比較しやすい | 英語契約、居住国制限、時差 |
| 公式サイト | 航路、客室、追加商品を直接選べる | 英語での変更・取消、日本発行カードの決済 |
表示価格が1室なのか1名なのか、税・港湾費・サービス料が含まれるかを確認してください。航空券を別に取る場合は、クルーズの確定後に変更条件をそろえて手配します。
予約前に確認したい15項目
- 同行者全員が乗船時に18歳以上か
- 4隻のうちどの船か
- 発着港と最寄り空港
- 夜間・宿泊停泊の日数
- Lock It In・Base・Essential・Premiumのどれか
- 取消、日付変更、氏名変更の条件
- Wi-Fiの速度区分と端末数
- ダイニング予約開始日
- サービス料が総額へ含まれているか
- Bar Tabと実際の飲酒量
- 客室の上下左右にクラブやプールがないか
- Scarlet Night用の赤い服
- パスポート、査証、電子渡航認証
- 海外旅行保険と緊急搬送補償
- 航空券・前後泊を含む旅行総額
予約から乗船までの流れ
1.航路と発着地を選ぶ
カリブ海、地中海、アラスカなどから地域を選び、直行便、前泊費、港までの移動を含めて比較します。
2.船と客室を選ぶ
4隻の違い、改装、レストランを確認し、Insider、Sea View、Sea Terrace、RockStarから予算に合う客室を選びます。
3.料金プランを選ぶ
最安値だけでなく、変更条件、Wi-Fi、Bar Tab、食事予約開始日を含む総価値で比較します。
4.航空券・前後泊・渡航書類を手配する
海外発着は前日までに到着し、パスポート、ESTA・ビザ、保険を確認します。港と空港が同じ都市名でも離れている場合があります。
5.アプリで乗船準備をする
オンラインチェックイン、支払いカード、健康申告、レストラン、Shore Thingsを確認します。赤い服、歩きやすい靴、充電器も準備しましょう。
ヴァージン・ボヤージュのよくある質問
Q1.何歳から乗船できますか?
乗船時に18歳以上であることが必要です。すべての航海が大人専用です。
Q2.客船は何隻ありますか?
Scarlet Lady、Valiant Lady、Resilient Lady、Brilliant Ladyの4隻です。
Q3.4隻の大きさは違いますか?
基本的に同型で、約11万総トン、乗客約2,700名規模です。施設の更新、レストラン、ショー、配船地域に違いがあります。
Q4.日本発着クルーズはありますか?
日本を定期的な主要発着地とはしていません。日本からは北米、カリブ海、地中海、英国などの海外発着航路へ参加するのが基本です。
Q5.クルーズ料金に何が含まれますか?
多くのレストラン、基本飲料、料金タイプに応じたWi-Fi、グループフィットネス、基本のエンターテインメントなどが含まれます。
Q6.チップは含まれていますか?
現在はサービス料を別項目として支払います。事前払いと船内払いで金額と返金条件が異なるため、予約時の見積書を確認してください。
Q7.アルコールは飲み放題ですか?
基本料金には含まれません。Bar Tabという飲料クレジットを事前購入するか、船内で注文ごとに支払います。
Q8.レストランは有料ですか?
20以上の飲食店の多くは基本料金に含まれます。一部のプレミアム料理、ペアリング、特別イベント、配送などは有料になる場合があります。
Q9.ビュッフェはありますか?
大皿から自由に取る従来型ビュッフェは設けず、The Galleyというフードホールで注文式・小分けの料理を提供します。
Q10.フォーマルな服は必要ですか?
必要ありません。フォーマルナイトはなく、レストランでは水着だけを避け、船内では履物を着用する程度の自由な方針です。
Q11.Scarlet Nightでは赤い服が必須ですか?
必須ではありませんが、赤い服や小物を用意するとイベントの一体感を楽しみやすくなります。
Q12.Wi-Fiは無料ですか?
すべての料金タイプにWi-Fiが含まれます。ただし速度、用途、同時接続端末数はBase、Essential、Premiumなどで異なります。
Q13.ひとりでも乗れますか?
乗船できます。Solo InsiderやSolo Sea Viewがあり、交流イベントや相席型レストランも利用できます。
Q14.船内は静かですか?
大人専用ですが、夜はクラブ、DJ、Scarlet Nightでにぎやかです。静けさを重視する場合は、会場から離れた客室を選びます。
Q15.アプリは必要ですか?
必須に近い存在です。チェックイン、食事予約、イベント、船内会計、チャットなど多くの機能を管理します。
Q16.初めてならどの客室がおすすめですか?
予算が許せば、赤いハンモックとベランダを楽しめるSea Terraceが分かりやすい選択です。価格重視ならInsider、特典重視ならRockStarを比較してください。
まとめ|大人だけで自由に楽しむ新しいクルーズ
ヴァージン・ボヤージュは、18歳以上限定、20以上の飲食店、自由な服装、Scarlet Night、Wi-Fiとグループフィットネス込みという独自の体験を持つクルーズブランドです。
4隻は基本的に同型なので、船名より航路、発着港、レストラン、客室位置で選ぶと失敗しにくくなります。カリブ海、地中海に加え、Brilliant Ladyによってアラスカや米西海岸も選びやすくなりました。
注意したいのは、サービス料が現在は別項目であること、料金プランでWi-Fiと食事予約開始日が変わることです。航空券、前後泊、酒類、観光、スパまで含めた旅行総額で比較してください。
子どものいない船で、食事、音楽、ウェルネス、夜のイベントを自分のペースで楽しみたい人に、ヴァージン・ボヤージュは魅力的な選択肢です。
