ロイヤル・カリビアン・インターナショナルは、巨大な客船そのものを旅行先として楽しめる、世界有数のクルーズブランドです。
カリブ海や地中海、アラスカ、アジアなどを巡る航路だけでなく、船内にはウォーターパーク、サーフィン体験、ロッククライミング、アイススケートリンク、劇場、巨大な屋外空間などを備えています。
一般的な「移動手段としてのクルーズ船」とは異なり、ロイヤル・カリビアンでは、寄港地へ行かず一日中船内にいても遊び切れないほどの体験を用意していることが大きな特徴です。
一方で、客船によって規模や設備、雰囲気が大きく異なるため、単に「ロイヤル・カリビアンならどの船でも同じ」と考えて予約すると、期待していた施設が乗船した船にないこともあります。
この記事では、ロイヤル・カリビアン・インターナショナルの特徴、客船クラス、料金に含まれるもの、日本人旅行者が注意すべき点まで詳しく解説します。
ロイヤル・カリビアン・インターナショナルとは
ロイヤル・カリビアン・インターナショナルは、ファミリー層からカップル、シニアまで幅広い旅行者を対象とするクルーズブランドです。
運営会社はロイヤル・カリビアン・グループで、同グループは以下の主要クルーズブランドを展開しています。
| ブランド | 主な位置づけ |
|---|---|
| ロイヤル・カリビアン | 大型客船、ファミリー、アクティビティ重視 |
| セレブリティ・クルーズ | プレミアム、食事、デザイン、落ち着いた船旅 |
| シルバーシー | ラグジュアリー、小型船、上質なサービス |
| TUIクルーズなど | 合弁会社を通じて展開する欧州市場向けブランド |
ロイヤル・カリビアン・グループの年次報告書では、ロイヤル・カリビアンは世界最大のクルーズ休暇ブランドと位置づけられています。主な対象は子ども連れの家族、若いカップル、シニア層などで、カジュアルな雰囲気と幅広い船内施設を特徴としています。
基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| ブランド名 | Royal Caribbean International |
| 日本語表記 | ロイヤル・カリビアン・インターナショナル |
| 運営グループ | Royal Caribbean Group |
| 創業 | 1968年 |
| 主な客層 | ファミリー、カップル、グループ、シニア |
| 主な航海日数 | 3泊から14泊程度 |
| 主な海域 | カリブ海、バハマ、地中海、北欧、アラスカ、アジア、オーストラリアなど |
| 船内の基本言語 | 英語 |
| 船内通貨 | 原則として米ドル |
| 会員プログラム | Crown & Anchor Society |
グループはロイヤル・カリビアン、セレブリティ・クルーズ、シルバーシーの3つのグローバルブランドを所有・運営しています。合弁ブランドを含めると、2025年12月31日時点で69隻、約17万9,720床を展開し、7大陸の1,000以上の寄港地を扱っています。
ロイヤル・カリビアンの最大の特徴は「船そのものが目的地」であること
ロイヤル・カリビアンをほかのクルーズ会社と比較した際、最も大きな違いは船内施設の豊富さです。
一般的なクルーズ旅行では、寄港地観光や船上での食事、ショーなどが主な楽しみになります。それに対し、ロイヤル・カリビアンは、クルーズ船の中にテーマパーク、リゾートホテル、ショッピングモール、劇場、スポーツ施設を組み込んだような設計を採用しています。
代表的な施設には次のようなものがあります。
- サーフィン体験施設「FlowRider」
- ロッククライミングウォール
- 大型ウォータースライダー
- 海上最大級のウォーターパーク
- アイススケートリンク
- バンパーカー
- スカイダイビング体験施設
- 海上約90メートルまで上昇する展望カプセル
- アクアシアター
- ブロードウェイスタイルのショー
- 巨大な屋内外プロムナード
ただし、これらの施設がすべての船に搭載されているわけではありません。
最新のアイコンクラスと、1990年代に就航したビジョンクラスでは、船の大きさも設備も大幅に異なります。そのため、ロイヤル・カリビアンを予約する際は、航路だけでなく客船名と船のクラスを確認することが重要です。
ロイヤル・カリビアンの客船は何隻ある?
ロイヤル・カリビアンの投資家向け船隊データには、2026年就航の「レジェンド・オブ・ザ・シーズ」を含む30隻が掲載されています。
船の総トン数は約7万4,000トンから約24万8,000トンまで幅があり、乗客定員も約1,950人から5,600人以上まで大きく異なります。
主な新しい客船
| 客船名 | 就航年 | 推定乗客定員 | 総トン数 |
|---|---|---|---|
| レジェンド・オブ・ザ・シーズ | 2026年 | 5,610人 | 248,663トン |
| スター・オブ・ザ・シーズ | 2025年 | 5,610人 | 248,663トン |
| ユートピア・オブ・ザ・シーズ | 2024年 | 5,668人 | 236,500トン |
| アイコン・オブ・ザ・シーズ | 2023年 | 5,610人 | 248,663トン |
| ワンダー・オブ・ザ・シーズ | 2022年 | 5,734人 | 236,857トン |
| オデッセイ・オブ・ザ・シーズ | 2021年 | 4,200人 | 169,000トン |
| スペクトラム・オブ・ザ・シーズ | 2019年 | 4,250人 | 169,000トン |
※推定乗客定員と総トン数はロイヤル・カリビアン・グループの投資家向け船隊データに基づきます。
客船クラス別の違い
ロイヤル・カリビアンの船は、設計や規模が共通する複数の「クラス」に分類されています。
初めて利用する場合は、個々の船名を覚えるよりも、クラスごとの特徴を理解すると選びやすくなります。
| クラス | 主な客船 | 特徴 | 向いている人 |
|---|---|---|---|
| アイコンクラス | アイコン、スター、レジェンド | 最大級、ウォーターパーク、8つのエリア | 子ども連れ、最新設備を重視する人 |
| オアシスクラス | ユートピア、ワンダー、シンフォニーなど | 巨大船、屋外公園、アクアシアター | 船内施設を重視する人 |
| クァンタムクラス | クァンタム、オベーション、アンセムなど | 展望カプセル、屋内スポーツ施設 | アジア、アラスカ、寒冷地航路 |
| フリーダムクラス | フリーダム、リバティ、インディペンデンス | 大型ながら移動しやすい | 大型船を手頃に楽しみたい人 |
| ボイジャークラス | ボイジャー、ナビゲーター、マリナーなど | ロイヤルプロムナード、アイスリンク | バランス重視、初クルーズ |
| ラディアンスクラス | ラディアンス、セレナーデなど | ガラスを多用し、海を眺めやすい | 景色や寄港地を重視する人 |
| ビジョンクラス | ビジョン、ラプソディ、グランジャーなど | 比較的小型で落ち着いている | 静かな船旅や寄港地重視の人 |
アイコンクラス|ロイヤル・カリビアンの最新世代
アイコンクラスは、ロイヤル・カリビアンが「家族旅行」を強く意識して開発した最新世代の超大型客船です。
代表的な船は次のとおりです。
- アイコン・オブ・ザ・シーズ
- スター・オブ・ザ・シーズ
- レジェンド・オブ・ザ・シーズ
- ヒーロー・オブ・ザ・シーズ
公式サイトではアイコンクラスについて、海上最大級のウォーターパーク「Category 6」、海上約154フィートの高さに設置された「Crown’s Edge」、複数のショー、飲食施設などを特徴として紹介しています。
船内は、目的の異なる8つの「ネイバーフッド」と呼ばれるエリアに分かれています。
アイコンクラスが向いている人
- 子ども連れで利用したい
- 新しい客船に乗りたい
- プールやウォータースライダーを重視したい
- 寄港地より船内で遊ぶ時間を重視したい
- 3世代旅行を計画している
反対に、静けさや少人数での落ち着いた旅行を重視する場合は、大型船のアイコンクラスよりラディアンスクラスやビジョンクラスの方が合うことがあります。
オアシスクラス|巨大客船の常識を変えたクラス
オアシスクラスは、ロイヤル・カリビアンを代表する超大型客船シリーズです。
主な船には次の6隻があります。
- オアシス・オブ・ザ・シーズ
- アリュール・オブ・ザ・シーズ
- ハーモニー・オブ・ザ・シーズ
- シンフォニー・オブ・ザ・シーズ
- ワンダー・オブ・ザ・シーズ
- ユートピア・オブ・ザ・シーズ
特徴は、船の中央部分を大きく開いた独特の設計です。
船内には樹木や植物を配置した「セントラルパーク」、ショップやレストランが並ぶ「ロイヤルプロムナード」、海に面した「ボードウォーク」などが設けられています。
船の中でありながら、ホテルの中庭や街を歩いているような感覚を味わえる点が、従来のクルーズ船との大きな違いです。
公式サイトでもオアシスクラスは、先進的な設計、アトラクション、飲食施設、海上の大型スライダーなどを備えた船として紹介されています。
クァンタムクラス|日本人にも利用しやすいアジア航路の中心
クァンタムクラスは、約16万7,000~16万9,000トンの大型客船です。
主な船は次のとおりです。
- クァンタム・オブ・ザ・シーズ
- アンセム・オブ・ザ・シーズ
- オベーション・オブ・ザ・シーズ
- スペクトラム・オブ・ザ・シーズ
- オデッセイ・オブ・ザ・シーズ
クァンタムクラスを象徴する設備が、展望カプセル「North Star」です。アームの先端に取り付けられたガラス張りのカプセルが船上から上昇し、海や寄港地を見渡せます。
また、多目的屋内施設「SeaPlex」では、バンパーカー、スポーツ、ゲームなどを楽しめます。
屋内施設が多いため、天候や気温の影響を受けやすいアラスカや北欧、アジア航路とも相性のよい設計です。
なお、アジア市場向けに設計されたスペクトラム・オブ・ザ・シーズは、一般的なクァンタムクラスとは飲食施設や客室構成が一部異なります。
ボイジャークラス|初めてのロイヤル・カリビアンにも適した船
ボイジャークラスには、次の客船があります。
- ボイジャー・オブ・ザ・シーズ
- エクスプローラー・オブ・ザ・シーズ
- アドベンチャー・オブ・ザ・シーズ
- ナビゲーター・オブ・ザ・シーズ
- マリナー・オブ・ザ・シーズ
約14万2,000トン級で、最新の超大型船よりは小さいものの、一般的なクルーズ船としては十分に大型です。
ロイヤルプロムナード、アイススケートリンク、ロッククライミングウォールなど、現在のロイヤル・カリビアンにつながる代表的な施設を備えています。
超大型船ほど船内移動が複雑ではなく、設備と乗りやすさのバランスがよいため、初めてロイヤル・カリビアンを利用する人にも適しています。
日本から出発するアジア航路では、ナビゲーター・オブ・ザ・シーズなどが配船される場合があります。
ロイヤル・カリビアンの料金に含まれるもの
ロイヤル・カリビアンは完全なオールインクルーシブではありません。
基本料金だけでも多くの食事やショー、アクティビティを楽しめますが、アルコール、Wi-Fi、有料レストラン、寄港地観光などは原則として別料金です。
基本料金に含まれるもの
| 項目 | 基本料金 |
|---|---|
| 客室 | 含まれる |
| メインダイニング | 含まれる |
| ビュッフェ | 含まれる |
| 一部の軽食店 | 含まれる |
| 水、通常のコーヒー、紅茶、一部ジュース | 含まれる |
| 船内ショー | 原則含まれる |
| プール、ジャグジー | 含まれる |
| ロッククライミングなど | 多くは含まれる |
| 子ども向けプログラム | 基本部分は含まれる |
| アルコール | 含まれない |
| 炭酸飲料、スペシャルティコーヒー | 原則含まれない |
| スペシャリティレストラン | 含まれない |
| Wi-Fi | 含まれない |
| 寄港地観光ツアー | 含まれない |
| スパ、カジノ、ゲームセンター | 含まれない |
| サービス料・チップ | 別途必要となる場合が多い |
公式案内では、基本料金に客室、複数の無料レストラン、ショー、年齢別アクティビティ、プール、フィットネスセンターなどが含まれます。メインダイニング、Windjammerビュッフェ、一部のカジュアルレストランに加え、水、紅茶、一部ジュース、通常のコーヒーも基本料金の範囲です。
一方で、ドリンクパッケージ、スペシャリティレストラン、寄港地観光、Wi-Fi、スパ、アーケード、カジノなどは追加料金です。
食事は無料?有料レストランとの違い
ロイヤル・カリビアンには、料金に含まれる「無料レストラン」と、追加料金が必要な「スペシャリティレストラン」があります。
主な無料レストラン
| レストラン | 内容 |
|---|---|
| Main Dining Room | ウェイターサービスのコース料理 |
| Windjammer Marketplace | 多国籍料理を提供するビュッフェ |
| Café Promenade | 軽食、サンドイッチ、スイーツなど |
| Sorrento’s | ピザ |
| Park Café | サラダ、サンドイッチなど |
| El Loco Fresh | メキシコ料理 |
| Aquadome Marketなど | 船によって異なるフードホール |
無料レストランは船によって異なります。特に新しい大型船ほど選択肢が多い傾向があります。
主な有料レストラン
| レストラン | ジャンル |
|---|---|
| Chops Grille | ステーキハウス |
| Giovanni’s Italian Kitchen | イタリア料理 |
| Izumi | 寿司、日本料理 |
| Wonderland | 創作料理 |
| Jamie’s Italian | イタリア料理 |
| Hooked Seafood | シーフード |
| 150 Central Park | モダンアメリカ料理 |
食事を重視する場合は、乗船前にダイニングパッケージを購入する方法もあります。
ただし、ダイニングパッケージに飲み物は基本的に含まれません。飲み物を必要とする場合は、ドリンクパッケージを別に購入するか、注文ごとに料金を支払います。
メインダイニングの時間指定
メインダイニングでは、主に次の2方式から選択します。
Traditional Dining
毎日ほぼ同じ時間、同じテーブルで食事をする方式です。
予約時に早い時間帯または遅い時間帯を選びます。担当ウェイターが基本的に同じになるため、好みを覚えてもらいやすいのが利点です。
My Time Dining
指定された時間帯の中から、自分の予定に合わせて利用する方式です。
自由度は高いものの、混雑時には待ち時間が発生することがあります。公式案内でも、My Time Diningを利用する場合は事前予約が推奨されています。
ドリンクパッケージは必要?
ロイヤル・カリビアンでは、アルコール、炭酸飲料、ミネラルウォーター、スペシャルティコーヒーなどを対象とした複数のドリンクパッケージが販売されます。
一般的には次のような種類があります。
| パッケージ | 主な対象 |
|---|---|
| Deluxe Beverage Package | アルコールを含む幅広い飲み物 |
| Refreshment Package | ノンアルコールカクテル、コーヒー、水など |
| Classic Soda Package | 炭酸飲料 |
価格は船、航路、出発日、セール状況によって変動します。そのため、一律の固定価格ではありません。
アルコールをあまり飲まない人や、寄港地で長時間観光する日が多い航路では、パッケージを購入しない方が安くなる場合があります。
なお、ドリンクパッケージの購入代金には、原則として18%のサービス料が加算されます。
チップ・サービス料はいくら?
ロイヤル・カリビアンでは、客室係やレストランスタッフなどへのサービス料が、1人1泊単位で加算されます。
公式案内に掲載されている金額は次のとおりです。
| 客室カテゴリー | 1人1泊あたりのサービス料 |
|---|---|
| 通常客室 | 18.50米ドル |
| スイート | 21.00米ドル |
事前に支払っていない場合は、船内会計用のSeaPassアカウントへ毎日自動的に加算されます。
さらに、以下の購入には別途サービス料が加算されます。
- 飲み物、ドリンクパッケージ:18%
- スペシャリティレストラン、ダイニングパッケージ:18%
- ルームサービス、ミニバー:18%
- スパ、サロン:20%
金額や制度は変更されることがあるため、予約時と乗船前に必ず最新条件を確認してください。
船内アクティビティ
ロイヤル・カリビアンでは、船によって次のようなアクティビティを利用できます。
| アクティビティ | 主な搭載クラス |
|---|---|
| FlowRider | アイコン、オアシス、クァンタム、フリーダム、ボイジャーなど |
| ロッククライミング | 多くの客船 |
| ウォータースライダー | 主に大型船、改装船 |
| Category 6 | アイコンクラス |
| Crown’s Edge | アイコンクラス |
| North Star | クァンタムクラス |
| RipCord by iFLY | 一部クァンタムクラス |
| バンパーカー | クァンタムクラス |
| アイススケート | オアシス、フリーダム、ボイジャーなど |
| Zip Line | 一部オアシスクラス |
| Ultimate Abyss | 一部オアシスクラス |
| アクアシアター | オアシスクラス |
| AquaDome | アイコンクラス |
多くの基本アクティビティはクルーズ代金に含まれますが、一部の体験、時間帯、船では追加料金が必要になる場合があります。
公式案内でも、ロッククライミング、ミニゴルフ、ウォータースライダー、FlowRider、バンパーカー、レーザータグなどが料金に含まれるアクティビティとして挙げられていますが、搭載状況は客船によって異なります。
ショーとエンターテインメント
ロイヤル・カリビアンは、船内エンターテインメントにも力を入れています。
主な内容は次のとおりです。
- ブロードウェイスタイルのミュージカル
- ロイヤル・カリビアンのオリジナルショー
- アイススケートショー
- アクアシアターショー
- AquaDomeでの水上・空中パフォーマンス
- ライブミュージック
- コメディショー
- カラオケ
- クイズ大会
- 屋外映画
ショーの鑑賞料金は基本的にクルーズ代金に含まれます。
ただし、アイコンクラス、オアシスクラス、クァンタムクラスの人気ショーは、事前予約が必要または推奨される場合があります。ほかの船では先着順となることが一般的です。
子ども連れに向いている理由
ロイヤル・カリビアンは、大型客船の中でも特にファミリー向け設備が充実しています。
年齢別の子ども向けプログラム「Adventure Ocean」を用意し、子どもが同世代の参加者と一緒にゲーム、工作、科学体験などを楽しめます。
船によっては次のような施設もあります。
- 子ども向けウォータープレイエリア
- 幼児向けプール
- ティーン専用スペース
- ファミリー向け客室
- 6人以上で利用できる大型客室
- メリーゴーラウンド
- キッズ向けレストラン
- ファミリー専用エリア
ただし、乳幼児向け託児、一部の時間外利用、特別プログラムなどは有料になることがあります。
また、おむつが完全に外れていない子どもは、一般プールを利用できない場合があります。乳幼児を連れて行く場合は、予約する船に幼児用スプラッシュエリアがあるかを確認しておきましょう。
ロイヤル・カリビアンの主な航路
ロイヤル・カリビアンは、世界各地でクルーズを運航しています。
グループの年次報告書では、主な地域としてアラスカ、アジア、オーストラリア、バハマ、バミューダ、カナダ、カリブ海、ヨーロッパ、パナマ運河、ニュージーランドなどが挙げられています。航海日数はおおむね3泊から14泊です。
| 海域 | 特徴 |
|---|---|
| カリブ海・バハマ | 新しい大型船が多く、プライベートアイランドに寄港 |
| 地中海 | スペイン、イタリア、フランス、ギリシャなどを周遊 |
| アラスカ | 氷河と大自然を楽しむ景観重視の航路 |
| 北欧 | フィヨルドや北欧都市を巡る |
| アジア | 日本、韓国、中国、香港、台湾、東南アジアなど |
| オーストラリア・南太平洋 | シドニー発着や南太平洋の島々 |
| 大西洋横断 | 欧州と北米を結ぶ長期航路 |
| 太平洋横断 | アジア、オーストラリア、北米を結ぶ長期航路 |
人気のプライベートアイランド「Perfect Day at CocoCay」
カリブ海やバハマ航路では、ロイヤル・カリビアンのプライベートアイランド「Perfect Day at CocoCay」に寄港するコースが人気です。
島内には次のような施設があります。
- ビーチ
- プール
- ウォーターパーク
- ウォータースライダー
- 水上コテージ
- ジップライン
- 気球型アトラクション
- 飲食施設
- 大人向けエリア
島への上陸自体は対象航路のクルーズ代金に含まれますが、ウォーターパーク、水上コテージ、一部のアクティビティやエリアは有料です。
アイコン・オブ・ザ・シーズのカリブ海航路では、Perfect Day at CocoCayへ寄港するコースが設定されています。
日本発着・日本寄港クルーズはある?
ロイヤル・カリビアンでは、日本発着または日本へ寄港するアジア航路が設定されることがあります。
たとえば公式サイトでは、横浜を出発し、名古屋、大阪、沖縄、石垣島、香港などを経由してシンガポールへ向かう航路や、横浜から長崎、済州島、香港、ベトナムを経由してシンガポールへ向かう航路が掲載されています。
日本関連航路の例
| 出発地 | 主な寄港地例 | 到着地 | 使用客船例 |
|---|---|---|---|
| 横浜 | 名古屋、大阪、沖縄、石垣、香港 | シンガポール | ナビゲーター・オブ・ザ・シーズ |
| 横浜 | 長崎、済州島、香港、ベトナム | シンガポール | ナビゲーター・オブ・ザ・シーズ |
| シンガポール | 香港、台湾、長崎、熊本など | 横浜 | ナビゲーター・オブ・ザ・シーズ |
| 香港 | 沖縄、石垣島 | 香港 | スペクトラム・オブ・ザ・シーズ |
運航スケジュールや配船はシーズンごとに変わります。
「以前は日本へ来ていた船だから、現在も日本発着がある」とは限りません。予約前に、出発日、出発港、到着港、客船名を確認する必要があります。
横浜港の乗船場所に注意
横浜発着と表示されていても、必ず大さん橋から出発するとは限りません。
ロイヤル・カリビアンの公式案内では、横浜のクルーズターミナルとして大黒ふ頭が案内される場合があります。乗船ターミナルは航海によって変更される可能性があるため、最終的にはクルーズ書類を確認するよう案内されています。
横浜発着クルーズでは、次の点を必ず確認してください。
- 大さん橋か大黒ふ頭か
- 集合時刻
- ターミナルまでの交通手段
- シャトルバスの有無
- 手荷物の預け場所
- 帰港時の交通手段
特に大黒ふ頭は、鉄道駅から直接徒歩で向かう一般的な観光ターミナルとは条件が異なります。
船内の言語は英語
ロイヤル・カリビアンの船内における基本言語は英語です。
公式FAQでも、世界各地で運航するグローバルブランドであり、船内の主言語は英語と説明されています。中国本土発着など一部の航路では、中国語が多く使われる場合があります。
日本発着や日本人乗客が多い航路では、日本語スタッフ、日本語メニュー、日本語の船内新聞などが用意されることもありますが、すべての航路で保証されるわけではありません。
英語が苦手でも利用できる?
基本的な場面は、簡単な英語やアプリ、ジェスチャーでも対応できます。
特に必要になりやすい英語は次の場面です。
- レストランでの注文
- 客室や設備の不具合を伝える
- 寄港地ツアーの集合場所を確認する
- 船内会計について質問する
- 医務室を利用する
- 緊急放送を理解する
日本語対応を重視する場合は、日本人コーディネーターの乗船予定や日本語サポートの有無を、予約会社へ事前に確認すると安心です。
Wi-Fiは基本的に有料
ロイヤル・カリビアンでは、船内インターネットは原則として有料です。
多くの船で衛星通信を利用した「VOOM」インターネットサービスが提供されています。
料金は次の条件で変わります。
- 客船
- 航路
- 日数
- 利用端末数
- 購入時期
- キャンペーン
乗船前にMy Royal Cruiseから購入すると、船内で購入するより安くなる場合があります。
一方、Royal Caribbeanアプリは、船内Wi-Fiへ接続することで、インターネットパッケージを購入していなくても、船内スケジュールや予約情報など一部機能を利用できます。
Royal Caribbeanアプリでできること
乗船前に公式アプリをインストールしておくと、手続きがスムーズになります。
主な機能は次のとおりです。
- オンラインチェックイン
- 乗船時刻の選択
- モバイル搭乗券の表示
- 船内マップの確認
- 毎日のイベント確認
- レストラン予約
- ショー予約
- 寄港地観光の確認
- 船内会計の確認
- グループ内チャット
公式FAQでは、アプリによるチェックインは出航45日前から出航当日の朝まで利用できると案内されています。
また、乗客は原則として、選択した到着時間帯にターミナルへ到着する必要があります。早く到着しても、指定時間まで乗船手続きができない場合があります。
パスポートとビザ
日本人が海外発着または海外へ寄港するクルーズへ参加する場合は、原則としてパスポートが必要です。
ロイヤル・カリビアンの案内では、米国籍以外の旅行者が国際航路に乗船する場合、クルーズ終了後6か月以上有効なパスポートと、必要に応じて入出国用のビザが必要とされています。
ただし、必要書類は次の条件によって変わります。
- 国籍
- 出発国
- 寄港国
- 最終到着国
- 乗り継ぎ国
- 滞在日数
- パスポートの残存期間
クルーズでは、本人が寄港地で下船しない場合でも、その国の入国条件が適用されることがあります。
必要書類を持っていない場合は乗船を拒否される可能性があるため、船会社、旅行会社、各国政府機関の情報を確認してください。公式案内でも、必要書類を持参しなかった乗客は乗船できない場合があると説明されています。
出航時刻の90分前では遅い可能性がある
ロイヤル・カリビアンでは、乗船手続きを出航予定時刻の90分前までに完了する必要があります。遅れた場合は乗船できないと公式FAQに明記されています。
これは「出航90分前に港へ到着すればよい」という意味ではありません。
荷物預け、保安検査、出国審査、チェックインなどに時間がかかるため、アプリで指定した到着時間に合わせて余裕を持って港へ向かう必要があります。
飛行機で出発港へ移動する場合は、可能であればクルーズ出航日の前日までに現地へ到着する日程が安全です。
客室カテゴリーの選び方
ロイヤル・カリビアンの客室は、主に次のカテゴリーに分かれます。
| 客室 | 特徴 | 向いている人 |
|---|---|---|
| 内側客室 | 窓がなく、比較的安い | 客室では寝るだけの人 |
| 海側客室 | 窓から海が見える | 価格を抑えつつ景色も欲しい人 |
| バルコニー客室 | 専用バルコニー付き | 海を眺めながら過ごしたい人 |
| スイート | 広い客室と各種特典 | 快適性とサービスを重視する人 |
| 内向きバルコニー | 中央公園など船内側を望む | オアシスクラス特有の景観を楽しみたい人 |
| バーチャルバルコニー | 外の映像を壁面画面へ表示 | 内側客室でも外の様子を確認したい人 |
船酔いが心配な人
一般的には、船の中央付近かつ低層階ほど揺れを感じにくい傾向があります。
反対に、船首・船尾、高層階は揺れを感じやすくなることがあります。
大型船は比較的安定していますが、海況によっては超大型船でも揺れます。「大型船だから絶対に船酔いしない」とは限りません。
静かな客室を選ぶポイント
客室の上下に次の施設がないか、デッキプランで確認しましょう。
- プールデッキ
- ナイトクラブ
- 劇場
- レストラン
- キッチン
- スポーツ施設
- エレベーターホール
- コネクティングルーム
同じ客室カテゴリーでも、位置によって快適性が大きく変わります。
スイート客室の特典
一部のオアシスクラスやクァンタムクラスなどでは、「Royal Suite Class」と呼ばれるスイート制度が採用されています。
特典はSea、Sky、Starなどの区分によって異なります。
上位カテゴリーでは、次のような特典が付く場合があります。
- 専用レストラン「Coastal Kitchen」
- スイートラウンジ
- 専用サンデッキ
- コンシェルジュ
- 優先乗船・下船
- 一部ドリンク
- スペシャリティレストラン
- Wi-Fi
- サービス料
- Royal Genieによるサポート
ただし、スイートであればすべて同じ特典が付くわけではありません。船、客室カテゴリー、クラスによって内容が異なります。
会員プログラム「Crown & Anchor Society」
ロイヤル・カリビアンには、リピーター向けの会員プログラム「Crown & Anchor Society」があります。
基本的には、1泊の乗船につき1クルーズポイントを獲得します。対象スイートへの宿泊や、1人で2人利用分の料金を支払う一人利用では、1泊につき2ポイントとなる場合があります。
主な会員ランクは次のとおりです。
| ランク | 必要ポイント |
|---|---|
| Gold | 3ポイント |
| Platinum | 30ポイント |
| Emerald | 55ポイント |
| Diamond | 80ポイント |
| Diamond Plus | 175ポイント |
| Pinnacle Club | 700ポイント |
特典には、船内割引、会員限定イベント、優先サービス、一部ドリンク特典などがあります。
また、ロイヤル・カリビアン・グループでは、ロイヤル・カリビアン、セレブリティ・クルーズ、シルバーシー間で会員ステータスのマッチング制度を提供しています。ただし、各ブランドで獲得した宿泊実績やポイント自体が合算されるとは限らないため、利用条件を確認する必要があります。
ロイヤル・カリビアンのメリット
1.船内施設が圧倒的に多い
プールやショーだけでなく、サーフィン、ウォーターパーク、アイススケート、展望カプセルなど、ほかのクルーズ船では珍しい施設を利用できます。
2.子どもから大人まで楽しめる
年齢別プログラムやファミリー向け客室があり、子ども、親、祖父母の3世代旅行にも適しています。
3.無料で利用できる食事と娯楽が多い
有料施設も多い一方で、メインダイニング、ビュッフェ、ショー、プール、多くのアクティビティは基本料金に含まれます。
4.客船の選択肢が多い
超大型の最新船から比較的小型で落ち着いた船まで、旅行スタイルに合わせて選べます。
5.短期航路から長期航路まである
3~4泊程度の短いバハマ航路から、10泊を超えるアジア横断、大西洋横断、太平洋横断まで幅広く設定されています。
デメリットと注意点
1.船による違いが大きい
ロイヤル・カリビアンの広告で見た施設が、予約した船にあるとは限りません。
特にウォーターパーク、North Star、AquaTheater、Crown’s Edgeなどは、特定の客船・クラスのみです。
2.追加料金が積み重なりやすい
クルーズ代金が安く見えても、次の料金が加わることがあります。
- 港湾税・諸税
- サービス料
- ドリンクパッケージ
- Wi-Fi
- 有料レストラン
- 寄港地観光
- スパ
- 交通費
- 航空券
- 前後泊ホテル
総額で比較することが大切です。
3.大型船は混雑することがある
乗客が5,000人を超える船では、エレベーター、ビュッフェ、プール、人気ショーなどが混雑する場合があります。
アプリによる事前予約や、混雑時間を避ける工夫が必要です。
4.英語が基本
日本発着便でも、基本的な船内言語は英語です。日本語対応の程度は航路によって異なります。
5.港から市街地が遠い場合がある
「東京」「ローマ」「パリ」などの名称が付いていても、実際の港は中心市街地から離れていることがあります。
寄港時間だけでなく、港から観光地までの移動時間を確認する必要があります。
ロイヤル・カリビアンがおすすめの人
ロイヤル・カリビアンは、次のような人に向いています。
- 船内アクティビティを重視する人
- 子ども連れの家族
- 3世代旅行を計画している人
- 海外リゾートやテーマパークが好きな人
- カジュアルな雰囲気を好む人
- 大型客船に乗ること自体を楽しみたい人
- ショーやライブエンターテインメントが好きな人
一方、次のような人は別のクルーズブランドも比較するとよいでしょう。
- 静かで落ち着いた船旅を最優先したい
- 乗客数の少ない小型船を好む
- 基本料金にアルコールやWi-Fiも含めたい
- 日本語環境を最優先したい
- フォーマルで伝統的なクルーズを好む
客船選びで失敗しない5つのポイント
1.船名とクラスを確認する
ロイヤル・カリビアンでは、船によって体験内容が大きく異なります。
最新設備を求めるならアイコンクラスやオアシスクラス、景色や寄港地を重視するならラディアンスクラスなど、目的から選びましょう。
2.客船の改装履歴を確認する
古い船でも大規模改装によって、ウォータースライダーや新しいレストランが追加されている場合があります。
反対に、同じクラスでも未改装船には施設がないことがあります。
3.航海日数と終日航海日を確認する
船内を楽しみたい人は終日航海日が多いコースが向いています。
寄港地観光を重視する人は、寄港地数と滞在時間を確認してください。
4.出発港と到着港を確認する
片道航路では、出発港と到着港が異なります。
横浜発・シンガポール着などの場合は、帰国便やホテルも含めて計画する必要があります。
5.クルーズ代金以外の総額を計算する
表示価格だけでなく、税金、サービス料、航空券、Wi-Fi、飲み物、観光代まで含めて比較しましょう。
予約から乗船までの流れ
| 時期 | 主な手続き |
|---|---|
| 予約時 | 船、航路、客室、食事時間を選択 |
| 予約後 | パスポート、ビザ、航空券、ホテルを準備 |
| 乗船前 | アプリ登録、オンラインチェックイン |
| 出航45日前以降 | アプリでチェックイン可能になる場合が多い |
| 乗船前まで | Wi-Fi、飲み物、食事、寄港地観光を予約 |
| 乗船日 | 指定時間にターミナルへ到着 |
| 船内 | SeaPassで客室開錠、支払い、本人確認 |
| 下船前 | 船内会計を確認 |
| 下船日 | 指定グループ・時間に下船 |
オンラインチェックインでは、乗客情報、身分証明書情報、会員番号、下船後の旅行計画、船内会計用のクレジットカード情報などが必要です。
よくある質問
ロイヤル・カリビアンは高級クルーズですか?
最上級のラグジュアリークルーズというより、ファミリーからカップルまでを対象とした大型リゾート型クルーズです。
スイートを選べば高級なサービスを受けられますが、ブランド全体としてはカジュアルで活動的な雰囲気です。
食事はすべて無料ですか?
メインダイニング、ビュッフェ、一部の軽食店は基本料金に含まれます。有料のスペシャリティレストランもあります。
船内では現金が必要ですか?
船内の多くの支払いはSeaPassカードまたはアプリと連携した船内会計で行います。クレジットカードまたは現金を船内会計へ登録します。
日本語は通じますか?
基本言語は英語です。日本発着便などでは日本語サポートが用意される場合もありますが、航路によって異なります。
船内でスマートフォンは使えますか?
公式アプリは利用できます。一般のインターネットやSNSを利用するには、原則として有料Wi-Fiが必要です。
ドレスコードはありますか?
日中はカジュアルな服装が基本です。夕食時にはカジュアル、スマートカジュアル、フォーマルなどの日が設定されることがあります。
ただし、伝統的な高級クルーズほど厳格ではありません。
子どもは何歳から乗れますか?
最低乗船年齢は航路によって異なります。長期航路や大西洋・太平洋横断などでは、通常航路より高い最低月齢が設定される場合があります。予約時に個別航路の条件を確認してください。
妊娠中でも乗船できますか?
妊娠週数に制限があります。出航日だけでなく、航海中のどの時点で制限週数に達するかが判断対象になるため、予約前に最新規定と医師の判断を確認してください。
まとめ|船名と客船クラスを比較して選ぶことが重要
ロイヤル・カリビアン・インターナショナルは、巨大な客船に多彩な食事、ショー、スポーツ、ウォーターパークなどを組み込んだ、世界有数のリゾート型クルーズブランドです。
特にアイコンクラスやオアシスクラスでは、船そのものが一つの旅行先といえるほど施設が充実しています。
一方で、ロイヤル・カリビアンの客船は大きさも設備も一様ではありません。
予約時は、価格や航路だけでなく、次の項目を比較することが大切です。
- 客船名
- 客船クラス
- 就航年と改装年
- 船内施設
- 客室の位置
- 航海日数
- 終日航海日の数
- 料金に含まれない項目
- 出発港と到着港
- 日本語サポートの有無
ウォーターパークや最新アトラクションを重視するならアイコンクラス、巨大船の街のような雰囲気を楽しむならオアシスクラス、アジア航路や屋内施設を重視するならクァンタムクラス、施設と乗りやすさのバランスを求めるならボイジャークラスが有力です。
自分がクルーズ旅行で何を最も楽しみたいのかを明確にしたうえで船を選ぶことが、ロイヤル・カリビアンを満喫する最大のポイントです。
